http://exp0stargalaxy.blogspot.jp/2016/07/blog-post.html (前回)
☝・・・飛んでしまいましたが、(2)からのつづきとなります。 けっこう前に書きかけで放置されていた文章を、先ほどようやく終わらせた、とゆう訳なのです。
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話の筋は、


☝・・・天野喜孝さんが先日酷評されましたが、天野さんのゲームにおけるお仕事で白眉と言えるものは何か? とゆうことで『フロントミッション初代』をその話題の中心にしたのですが、それに次いで思い出すゲームがあります。
それが、
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☝・・・『REBUS(レブス)』です。
えぇ、このタイトル、知名度においてはFFシリーズの足元にも及びません。 ぶっちゃけ、この文章を書く時も自力ではタイトル名を思い出せないほど、記憶の底の砂に埋もれていました。w
続編も出ることなく、単発のタイトルとして終わったので商業的に成功したのかどうかも不明です。
・・・気になって調べてみたところ、国内の売り上げ本数は推定12万本弱と、赤字ではなさそうなものの、かといってヒットしたソフトとは言えないでしょう。
ですが、「天野さんキャラデザとゆう点においては、良作!」 ・・・と、個人的に思っている、そんなゲームなのです。
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『レブス』とは、1998年3月にPS用ソフトとしてリリースされたゲームのこと。 開発したのは『女神転生』シリーズで有名なアトラス社で、ゲームのジャンルはシミュレーションRPGだ。
☝・・・パッケージ写真にあるように、このゲームはキャラクター同士の会話イベントののち、バトルが発生するとゆう具合でストーリーが進んでいきます。
その会話内容は通常のRPGの倍以上はあるのでは?と思うような濃密さで、それぞれのキャラクターが何を感じ、何を考えているのかとゆうことが終始丁寧に描写されています。 このように、このゲームはノベル色の強いものとなっていたのです。
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『レブス』。ーーー当時の自分が何を考えてこのゲームを新品で買ったのかは、今となってはよく覚えていない。 しかし、大方の見当は付く。
それは、前年の1997年6月に『ファイナルファンタジータクティクス(FFT)』がプレステ初代で発売されていて、そのゲームがとても面白かったので、同じジャンルであるシミュレーションRPGの新作を遊んでみたかったとゆうことと、天野さんの絵が重厚な雰囲気で面白そうに感じたから、この2点からだった思う。
しかし期待とは裏腹に、プレイをしてみて、自分のこのゲームへの評価は低いものだった。 天野さんの絵は良作。 独自の世界観と濃密な会話で進むストーリーもけっこう楽しませてくれる。 また、BGMもそれなりの出来で、悪くない。 ・・・ただ、このゲームのバトルシステムとその内容が、どうしても納得と満足のいくものではなかったのだ。 (-_-)
総合的に微妙、と判断した自分の行動は迅速だった。 足早にクリアをすると、〝鮮度”のあるうちに中古屋で売り払ったのだ。 また遊びたいのであれば、中古の値が安くなった頃に再度買い直して遊べばいい。 当時はこういったことが一般的だったと思う。
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このようないきさつで、『レブス』は天野さんのキャラ絵による世界観やストーリーは良かったものの、総合では微妙なゲーム・・・とゆうことで、以来、タイトル名を自力で思い出せないほど記憶の奥底に沈殿していたのです。
ひとつ、フォローしておくとすれば、このゲームを「ノベルもの」として期待してプレイするならば、十分楽しめることでしょう。
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さて、ここからは天野さんによるレブスのキャラクターたちを見ていきましょう!
・・・なお、ご用意できた画像が残念なことに粗いものとなってしまいましたが、そのあたりは脳内補正で修正してご覧ください。 (-_-)
また、最重要ネタバレはありませんが、一般的なネタバレはあるのでその点ご了解ください。
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☝・・・このゲームに主人公は二人いる。 自由騎士のトキサ(左)と、神官戦士のラクリマ(右)であり、どちらか片方を選択して物語は始まる。 両方の主人公をプレイすることで、プレイヤーはゲーム内での事件・出来事をより詳細に理解できるとゆう演出だ。
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☝・・・また、このようにレブスではキャラクターの感情に合わせていくつもの絵が用意されていて、会話イベントはまるで挿絵付きの小説を読み進むように楽しむことができる。
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☝・・・ラクリマさん。 この子は平素の表情に微笑を浮かべていますが、とにかく笑わない。 笑わないヒロインとゆう点で、綾波さんの次点に来るレベル(たぶん…)だ。 と、ゆうことで、彼女が物語の後半で歯を見せるほどに笑うシーンは印象的なものとなる。
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☝・・・神官騎士のデュラン。 クールなイケメン。 でも、ごくたまに見せる変顔が面白い。w
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☝・・・元踊り子で戦士のアラーナ。 ラクリマのかわりに、彼女がプレイヤーに気を使って愛想を振りまいてくれる。
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☝・・・文法士(つまり、魔導士)のトロイ。 かなりの皮肉屋でドライな奴だ。 でも、この物語ではお人よしや世間知らず、または理想主義者がたくさん登場して意見を言ったりするから、そういった人物の抑え役・バランサーとしてそう強調されているのかな。
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☝・・・剣士のクーン。 新人なので、自信のない若者の象徴といった感じかな。
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☝・・・貴族の一人娘なのでわがままでおてんば、そしてトラブルメーカーなエレ譲。
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☝・・・元盗賊でのちに仲間となるミスティ。 怒った顔が一番いいかも。
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☝・・・町娘のポーシャ。 髪をショートにするなり、人格がいい方向へがらりと変化する。
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☝・・・文法士のバスクテール。 女主人公・ラクリマさんの元恋人、とゆう生々しい過去をひっさげて登場する。
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☝・・・自警団のリムザン隊長。 主人公たち直属の上司で、信頼できる人物だ。
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☝・・・ドルイド僧のモナ。 レブス世界を救う鍵となる少女で、守るべき存在。
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☝・・・モナの兄であるサラディアート。 強力な魔導士であり、敵となる。
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☝・・・盗賊のガルム。 顔が名刺代わり、といったような分かりやすい敵キャラ。
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☝・・・文法士くずれのザクロ。 先ほどのガルム同様、清々しいほどの悪人面をしている。 このような、極端な悪人面をしているゲームキャラは最近はあまり見かけなくなってきたので、レブスの印象的なキャラの一人といえる。
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☝・・・悪の文法士、クローズ。 悪知恵に長け、頭はいいのだが、惚れた女性に終始振り回され続ける。
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☝・・・敵のアスティ。 女性の性格の悪いところおおよそすべてを具現化したような、そんなコクのあるキャラとして描かれている。
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☝・・・密偵のカリス。 ミステリアスな雰囲気は天野さんの絵ならでは。
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☝・・・その他、物語の背後で暗躍する、黒幕めいた人たち。
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☝・・・おまけ。 思い出の中にある、ラクリマとその父。
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と! ゆうことで、以上がゲーム・レブスより、天野喜孝さんの手がけたキャラ絵の数々でした!
画家と呼ぶにふさわしい、アニメ風の絵とは全く違った、額縁から出てきそうな質感を感じられるキャラクターばかりなのです。
天野さんが、監督とどのように打ち合わせをしてキャラクターづくりをされたのかは分かりませんが、素直に美しいものは美しく、醜いものは醜く描くとゆう、そういった天野さんのスタンスがここからは十分に感じられます。 おそらく、あまり制約を受けず自由にキャラの創作ができたのではないでしょうか?
時代が味方をする・・・。 天野さんだけでなく、売れっ子作家とは、こういった追い風もあって良作を生み出していったのでしょうね。
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とはいえ今日では、ゲームに使用される絵はアニメ調の、作家性とはほど遠い絵が主流になってきており、そういった相対で天野さんの絵は「時代遅れ」の烙印を押されているようで、そのあたりは残念ですね。
画家や絵師といった作家全般は人気商売であり、時代と共に毀誉褒貶も移ろいゆく、とゆう典型を今度の件で見たような気がします・・・。
(つづく)
記載されている会社名・製品名・システム名などは、
各社の商標、または登録商標です。
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