2018年7月22日日曜日

【日本史】上杉謙信の愛刀・「山鳥毛」について!

ixaコラム:経験0からのIXA!









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微エロ広告と、夏恒例の「水着キャラ」について!


(・ω・)(・ω・)(・ω・)





☝・・・今年の6月にネット上で話題になった、こちらの画像。


なんといってもこの画像、女の子のキャラ絵が目を引きますが、その上にある文章をよくよく読んでみると、日本史好きにには興味深いことが書かれていますよね。


それが、「謙信の愛刀」についての話題だ。







☆『朝日新聞デジタル』 2018年6月の記事より
https://www.asahi.com/articles/ASL6M51HRL6MPPZB00W.html


☝・・・その記事がこちらです。 サイトに行っていただくと、そこには写真が掲示されていて、拡大クリックをすれば例の刀・「山鳥毛(読み:やまとりげ、さんちょうもう、どちらでもOKなようです)」の刃紋を見ることができます。 うっすらとですが。


それを見るに、遠目には、まるで羽毛布団の羽毛を散らしたような刃紋であり、その刀の銘・「山鳥毛」というのも納得だ。 このような美しい刀を謙信が愛刀として所持していたというのですから、ロマンがありますよねー。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


☆『戦国ixa』より、長尾景虎


☝・・・戦国武将は、武士のたしなみとして刀剣をコレクションする者が多かったといわれており、その中の一人に上杉謙信が含まれている。


先ほどの刀・「山鳥毛」は、謙信が弘治年間に関東へ出兵した際、分家(遠い親戚)から献上されたものだと記録ではそうなっている。


日本史の通説としては、謙信のはじめての関東出兵は永禄年間ということになっているので、先ほどの記録とは見解が異なる。 とはいえ、謙信が関東に出兵したいずれかの時点でこの刀を入手した可能性は高いだろう。 そして、その刀を手に取り、北条氏康、武田信玄といった戦国時代屈指の「大殿」と関東・東国で戦略の駆け引きをしていたかと思うと、それはとてもロマンを感じます。







☆『戦国ixa』より、上杉景勝


☝・・・ところで、刀剣コレクターとして謙信よりも有名なのが、謙信の甥で跡を継いだ上杉景勝だ。 上杉家が徳川家康に叩きつけたという「直江状」にも、景勝が刀剣・甲冑といった武具を熱心に集めていることが触れられていて、ことに有名だ。


彼の刀剣熱はとても高かったようで、自ら筆を取ってコレクションのリストを書いたり、その注釈をしたりなどしている。 これは大名という身上・身分では異例なことだ。


その記録・文書が平成の今日まで伝わっていて、学術上の貴重な資料となっている。 先ほどの刀・「山鳥毛」も、上杉景勝が著したコレクションリストが無かったら、その詳細な履歴・伝来は不明なままだったろう。


ちなみに、「山鳥毛」などの上杉家の刀剣コレクションは、同家の家宝として大切にされていたが、明治維新以降の大名家の没落にともなって、やむなく民間に売り払い下げられたそうだ。 時代の流れには逆らえない、というヤツですね・・・。







☆『戦国炎舞』より


☝・・・脱線ですが、こちらは「姫化」した上杉景勝さん。


上杉家の刀剣コレクションをまとめた上杉景勝さんですが、そういったエピソードがキャッチーなためか、今日の戦国系オンゲの世界観において彼は「刀剣マニア」といった個性を獲得している。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


脱線から戻ります。


☆『朝日新聞デジタル』の記事より


☝・・・謙信の愛刀である「山鳥毛」ですが、この刀の所有者は〝個人”となっています。 そして、相続対策なのかな? この刀は売却が検討されて、その結果、二つの自治体によって争奪戦が展開された。









☝・・・それが岡山県の瀬戸内市と、新潟県の上越市だ。


新潟の上越市はいわずもがな、上杉謙信とその一族が本拠地とした「春日山城」のある地域で、地元の英雄・上杉謙信ゆかりの品を購入したいという考えはよく分かります。


もう一方は岡山県の瀬戸内市で、上越市と比べたら、謙信との縁やゆかりといったものがない地域だといえます。 それなのに、どうして争奪戦をすることになったのでしょう?
@@?







・・・そう思ったところ、なんでも、この刀の所有者は岡山の人だということで、すでに同県の博物館に展示のための貸し出しを行うといった経過・関係があったみたいですね。


それに加え、この刀は「備前刀」ということで、そういった観点からも、備前の国・・・岡山県の博物館がこの刀を購入することに正当性はあるといえるでしょう。


現在、「山鳥毛」の買い値に高値をつけているのは岡山県瀬戸内市だそうで、上越市がこのまま何かしらの手を打たなければ、その刀は瀬戸内市が購入することになりそうだ。









☝・・・こちらが購入候補である、瀬戸内市の「備前長船刀剣博物館」。


なかなか近代的な建物ですね! わたし的に、日本刀の鑑賞経験は東京・上野の国立博物館くらいしかありませんが、この施設もなかなか良さげです。 日本刀はいま、『刀剣乱舞』といったコンテンツ人気によって、関心が高まっているホットな分野なのだそう。


ちなみにこの施設、見学料は大人500円で、クーポン(自宅で印刷する系)があれば100円割引されるようだ。




☝・・・(私にとって瀬戸内市は遠すぎますが、)「戦国時代好き」として、機会があればぜひ見に行きたいなぁ・・・。 四国に行く時に寄り道をするくらいかな?w 自動車を使う場合、姫路方面から国道2号バイパスに乗って岡山市方面に向かった時、「ブルーライン」に乗ってはダメなんだな・・・覚えておこう。(役に立つか分からんw)







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


最後に・・・




☝・・・謙信の愛刀・「山鳥毛」の瀬戸内市による購入がほぼ決定的になるなか、「上越市歴史博物館」がつい先日、めでたくリニューアルオープンしたようだ。 新築の匂いがふんだんの、ピッカピカの施設だ。







☆サイト『上越タウンジャーナル』より
https://www.joetsutj.com/articles/79353843


☝・・・そのオープンに関した地元紙の記事では、「山鳥毛はないけれど・・・」と、敗北感とも、自虐ネタとも取れる見出しで書かれている。w


どうやら、地元の英雄・上杉謙信ゆかりの愛刀を購入することのできなかったこの件は、上越市民の心に暗い影を落としているようで・・・。









☝・・・というのは、心ある上越市民有志はこのようなポスターを作り、広く募金を呼びかけたにもかかわらず、充分な額のお金は集まらず、やむなく断念したといったいきさつがあったからのようだ。


残念でしたね・・・。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


この件に関して、今のところわたしは上越市に同情的だ。 「山鳥毛」は「謙信の愛刀」という付加価値のウェイトが大きく、それゆえに上杉謙信とゆかりのある地域にあってこそ、本来の価値を持つと思うからです。


それに、
















☝・・・これはわたしが今年の5月に新潟県内で撮った写真ですが、上杉謙信がかわいくキャラ化されていますね! @@


ここまで上杉謙信を愛する地域は他にないと思うので・・・。 それと、武士の魂ともいえる愛刀も、なるべくならその武将と同じ地域にあってしかるべきだ、と思うからなのデス!


(つづく)


※この文章は、ブログ主の見解です。




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