☝・・・先日スタートした、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』。 3年ぶりの戦国ものの大河ということで、わたしも久しぶりに「テレビに向かって正座しながら」視聴をしましたw 今回は、この話をー。
なお、当ブログの読者の方がこのドラマを視聴したという前提のもとでの駄弁りとなりますので、そのあたりはよろしくお願いします。
・
・
・
☝・・・まず、このドラマ『麒麟がくる』の初回を見たわたしの印象は、「総じて、けっこう良かった! (^ω^)b」だ。 なんといっても、主人公の光秀役である長谷川博己さんの役への馴染みっぷりはどうだろう。初回ということにもかかわらず。
「これぞ明智光秀!」とまで感じさせらるようなシーンはさすがに無かったけれども、それでも「ああ、光秀ならこう振る舞っているかも」といった部分は随所で感じられて、違和感なく見ていられました。
もちろん、こういった違和感の無さや安定感は、悪い意味で保守的であり、また「大河がよくやりがちな、主人公=好青年・正義漢タイプの役作り」というマンネリの裏返しであるためだと言えるかもしれない。 けれども、そもそも大河ドラマが大衆向けの娯楽番組である以上、そこは穏当だと思う。
・
・
・
☝・・・とりわけ、わたしがこのドラマの第一回を見てよかったと思うシーンが、タイトルとなる「麒麟がくる」の由来を語る辺りだ。 薬師の娘・駒と光秀との長い会話のシーンです。 「麒麟はどこにもいない!」から始まるくだりの。w
こういった、ストーリーの序盤で主人公に決意表明をさせることは「桃園の誓い」を連想させて、少々ベタな印象は否定できない。 とはいえ、麒麟が来る・来ないといった問題はタイトルに関わっているし、何よりもその当時はまぎれもない乱世で平和が希求されていたし、などと良い演出だったと思う。 少なくとも、私はこういったものは好きだ。
・
・
・
(・ω・)(・ω・)(・ω・)
☆『女城主 直虎』より
☝・・・ところで、今回の大河『麒麟がくる』、子役はいなかったのねw
ドラマが始まるや否や、のっけから長谷川さん・・・すでに成人した光秀が登場していて、「これは掴みのシーンであって、後から子役が出てくるのかな?」と私は思ったのですが、いっこうに光秀の子供時代は始まらず、結局は光秀の子供時代は一切ドラマとして描かないなど、これはこれで驚きというか、画期的でしたね!
「大河ドラマにおける子役枠」というのは必ずあるものだと私は勝手に思っていたのですが、案外そんなことは無かったのかーw
・
・
・
(・ω・)(・ω・)(・ω・)
☝・・・それにしても、ようやく歴史好きの人たちは久しぶりに満たされることができましたね。 「俳優さんを、武将/姫の姿で見たい!」といった少数派な欲求を。 実に3年ぶりです! (『せごどん』は幕末のため、武将とは違いますからー。)
松永久秀役である吉田鋼太郎さんの役作りも人物のクセが感じられて良かったし、とりわけ、斎藤道三役の本木さんが格好良かった。 格好いいというか、格好良すぎてむしろ美しいと感じてしまうくらいのレベルでしたね! w
月代を剃っていない道三のビジュアルはわたしのイメージとはやや違いましたが、「口まわりのチョボ髭」がアレンジされて再現されていることもいい感じでした。
俳優の本木さん・・・演技上手ですねえ。 劇中で登場するや否や、室内で槍を振り回すシーンは迫力がありました。 槍さばきといい、体(たい)のさばきといい、とても様になっていたのです。 (*´ω`)
・
・
・
(・ω・)(・ω・)(・ω・)
そうそう、女優さんが交代したいうことで、帰蝶役の川口春奈さんも注目の的となっていましたね!
☝・・・うんうん、いい感じの姫っぷりじゃないですか。 掲示したこの画像とは違いますが、衣装の小袖も凄くキレイでしたねえ。 明るく淡い黄色みがかった絹地に、赤い蝶が鮮やかに刺繍されていたやつ。
そんな川口さん演じる帰蝶は、サバサバした性格の姫として颯爽と登場しました。
その短いシーンで私が気になったのは、帰蝶と道三との会話で、道三が「わしは嫁に出した娘に加勢を頼むほど、落ちぶれてはおらぬわ!」と言い放ったことだ。
(`・ω・´) !?
・・・あら? この劇中での帰蝶は、すでに誰かの嫁ということになっていますね! 帰蝶/濃姫と言えば織田信長の正室としてあまりにも有名ですが、これは一体どういうことでしょう。 「帰蝶は信長と結婚するけれど、初婚じゃなかった説」の登場です。
わざわざ通説とは異なる見解を持ち出してきたのだから、脚本家の池端さんは、定めし何か仕掛けをしたのでしょう、オリジナルな脚本として。 ひょっとしたら、これが本能寺の変の謎・真相へと至るストーリーの、ドミノの始まりになるのかなぁ? 今後の種明かしが楽しみです・・・!
・
・
・
(・ω・)(・ω・)(・ω・)
☝・・・とまあこんな具合で、わたしが第一話を見た限りでは、『麒麟がくる』は王道の大河ドラマとして、今年一年間安定して楽しめそうだといった予感を感じている。
それもこれも、去年の『いだてん』があんな感じで不評に終わり、今年の『麒麟がくる』を結果的にアシストするかたちになっているためでしょうか・・・?
いや、それは否というべきだろう。 明智光秀は信長に仕えるまでの前半生が不明ということと、極めつけは「戦国時代最大のミステリー」と呼ばれる「本能寺の変」の実行者であり、そういった数々の謎が明智光秀という歴史人物の魅力をいやおうなしにかさ上げしている。
そう、日本国民は今回の大河ドラマを通じて、「本能寺の変の謎」に改めて向き合うことになる。 そしてそれは日本史に関心を持ち、かつ推理好きな者にとってはとても楽しいことだ。
『麒麟がくる』劇中の長谷川さん演じる光秀は、油断のならない表裏のある謀反人としては描かれていない。 令和時代のこんにち、ドラマという虚構を通じて「本能寺の変」がどう新しく解釈されるのか。 今年一年じっくりと見ていきたい。
(つづく)
※この文章はブログ主の見解です。
☆お知らせ☆
ブログランキングに参加しています。 クリックをして応援よろしくお願いします!
('◇')ゞ
日本史ランキング
0 件のコメント:
コメントを投稿