2018年7月22日日曜日

【日本史】上杉謙信の愛刀・「山鳥毛」について!

ixaコラム:経験0からのIXA!









関連する前回
http://exp0stargalaxy.blogspot.com/2018/06/blog-post_37.html
微エロ広告と、夏恒例の「水着キャラ」について!


(・ω・)(・ω・)(・ω・)





☝・・・今年の6月にネット上で話題になった、こちらの画像。


なんといってもこの画像、女の子のキャラ絵が目を引きますが、その上にある文章をよくよく読んでみると、日本史好きにには興味深いことが書かれていますよね。


それが、「謙信の愛刀」についての話題だ。







☆『朝日新聞デジタル』 2018年6月の記事より
https://www.asahi.com/articles/ASL6M51HRL6MPPZB00W.html


☝・・・その記事がこちらです。 サイトに行っていただくと、そこには写真が掲示されていて、拡大クリックをすれば例の刀・「山鳥毛(読み:やまとりげ、さんちょうもう、どちらでもOKなようです)」の刃紋を見ることができます。 うっすらとですが。


それを見るに、遠目には、まるで羽毛布団の羽毛を散らしたような刃紋であり、その刀の銘・「山鳥毛」というのも納得だ。 このような美しい刀を謙信が愛刀として所持していたというのですから、ロマンがありますよねー。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


☆『戦国ixa』より、長尾景虎


☝・・・戦国武将は、武士のたしなみとして刀剣をコレクションする者が多かったといわれており、その中の一人に上杉謙信が含まれている。


先ほどの刀・「山鳥毛」は、謙信が弘治年間に関東へ出兵した際、分家(遠い親戚)から献上されたものだと記録ではそうなっている。


日本史の通説としては、謙信のはじめての関東出兵は永禄年間ということになっているので、先ほどの記録とは見解が異なる。 とはいえ、謙信が関東に出兵したいずれかの時点でこの刀を入手した可能性は高いだろう。 そして、その刀を手に取り、北条氏康、武田信玄といった戦国時代屈指の「大殿」と関東・東国で戦略の駆け引きをしていたかと思うと、それはとてもロマンを感じます。







☆『戦国ixa』より、上杉景勝


☝・・・ところで、刀剣コレクターとして謙信よりも有名なのが、謙信の甥で跡を継いだ上杉景勝だ。 上杉家が徳川家康に叩きつけたという「直江状」にも、景勝が刀剣・甲冑といった武具を熱心に集めていることが触れられていて、ことに有名だ。


彼の刀剣熱はとても高かったようで、自ら筆を取ってコレクションのリストを書いたり、その注釈をしたりなどしている。 これは大名という身上・身分では異例なことだ。


その記録・文書が平成の今日まで伝わっていて、学術上の貴重な資料となっている。 先ほどの刀・「山鳥毛」も、上杉景勝が著したコレクションリストが無かったら、その詳細な履歴・伝来は不明なままだったろう。


ちなみに、「山鳥毛」などの上杉家の刀剣コレクションは、同家の家宝として大切にされていたが、明治維新以降の大名家の没落にともなって、やむなく民間に売り払い下げられたそうだ。 時代の流れには逆らえない、というヤツですね・・・。







☆『戦国炎舞』より


☝・・・脱線ですが、こちらは「姫化」した上杉景勝さん。


上杉家の刀剣コレクションをまとめた上杉景勝さんですが、そういったエピソードがキャッチーなためか、今日の戦国系オンゲの世界観において彼は「刀剣マニア」といった個性を獲得している。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


脱線から戻ります。


☆『朝日新聞デジタル』の記事より


☝・・・謙信の愛刀である「山鳥毛」ですが、この刀の所有者は〝個人”となっています。 そして、相続対策なのかな? この刀は売却が検討されて、その結果、二つの自治体によって争奪戦が展開された。









☝・・・それが岡山県の瀬戸内市と、新潟県の上越市だ。


新潟の上越市はいわずもがな、上杉謙信とその一族が本拠地とした「春日山城」のある地域で、地元の英雄・上杉謙信ゆかりの品を購入したいという考えはよく分かります。


もう一方は岡山県の瀬戸内市で、上越市と比べたら、謙信との縁やゆかりといったものがない地域だといえます。 それなのに、どうして争奪戦をすることになったのでしょう?
@@?







・・・そう思ったところ、なんでも、この刀の所有者は岡山の人だということで、すでに同県の博物館に展示のための貸し出しを行うといった経過・関係があったみたいですね。


それに加え、この刀は「備前刀」ということで、そういった観点からも、備前の国・・・岡山県の博物館がこの刀を購入することに正当性はあるといえるでしょう。


現在、「山鳥毛」の買い値に高値をつけているのは岡山県瀬戸内市だそうで、上越市がこのまま何かしらの手を打たなければ、その刀は瀬戸内市が購入することになりそうだ。









☝・・・こちらが購入候補である、瀬戸内市の「備前長船刀剣博物館」。


なかなか近代的な建物ですね! わたし的に、日本刀の鑑賞経験は東京・上野の国立博物館くらいしかありませんが、この施設もなかなか良さげです。 日本刀はいま、『刀剣乱舞』といったコンテンツ人気によって、関心が高まっているホットな分野なのだそう。


ちなみにこの施設、見学料は大人500円で、クーポン(自宅で印刷する系)があれば100円割引されるようだ。




☝・・・(私にとって瀬戸内市は遠すぎますが、)「戦国時代好き」として、機会があればぜひ見に行きたいなぁ・・・。 四国に行く時に寄り道をするくらいかな?w 自動車を使う場合、姫路方面から国道2号バイパスに乗って岡山市方面に向かった時、「ブルーライン」に乗ってはダメなんだな・・・覚えておこう。(役に立つか分からんw)







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


最後に・・・




☝・・・謙信の愛刀・「山鳥毛」の瀬戸内市による購入がほぼ決定的になるなか、「上越市歴史博物館」がつい先日、めでたくリニューアルオープンしたようだ。 新築の匂いがふんだんの、ピッカピカの施設だ。







☆サイト『上越タウンジャーナル』より
https://www.joetsutj.com/articles/79353843


☝・・・そのオープンに関した地元紙の記事では、「山鳥毛はないけれど・・・」と、敗北感とも、自虐ネタとも取れる見出しで書かれている。w


どうやら、地元の英雄・上杉謙信ゆかりの愛刀を購入することのできなかったこの件は、上越市民の心に暗い影を落としているようで・・・。









☝・・・というのは、心ある上越市民有志はこのようなポスターを作り、広く募金を呼びかけたにもかかわらず、充分な額のお金は集まらず、やむなく断念したといったいきさつがあったからのようだ。


残念でしたね・・・。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


この件に関して、今のところわたしは上越市に同情的だ。 「山鳥毛」は「謙信の愛刀」という付加価値のウェイトが大きく、それゆえに上杉謙信とゆかりのある地域にあってこそ、本来の価値を持つと思うからです。


それに、
















☝・・・これはわたしが今年の5月に新潟県内で撮った写真ですが、上杉謙信がかわいくキャラ化されていますね! @@


ここまで上杉謙信を愛する地域は他にないと思うので・・・。 それと、武士の魂ともいえる愛刀も、なるべくならその武将と同じ地域にあってしかるべきだ、と思うからなのデス!


(つづく)


※この文章は、ブログ主の見解です。




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2018年7月20日金曜日

【戦国ixa】新たなる舞台「天廻争乱」、新大殿の発表がされる!(名前だけw)

ixaコラム:経験0からのIXA!










関連する前回
http://exp0stargalaxy.blogspot.com/2018/07/ixa6768.html
「夏がきた!戦国の海開き!」はじまる!


(・ω・)(・ω・)(・ω・)


☆『戦国ixa』お知らせ より
http://sengokuixa.jp/info.php?news_id=n5b517f66ec86a


☝・・・いやいやー! ついに刷新に関して、新しい大殿の発表がありましたね!


でも、新しいワールドの細かい仕様はおろか、新しい大殿のビジュアルすらも未発表? ・・・刷新は早い鯖で8月6日と、けっこう日時が迫っているように思うんですけど・・・遅くありません?


運営的に、どこかで業務が遅延しているのかしら・・・。
@@;









☝・・・それはさておき、今度の大殿・新天のラインナップがこちら。 それらの名前をざっと見るに、ixa的におなじみの大殿が多数、新天としてリリースされる模様ですね。


これはアレですね、俳優・堺雅人さんが出演するテレビCM・『缶コーヒーBOSSクラフト』の「一周回って新しい」と似たものを感じました。














でも、そんな「ixa的におなじみの大殿」に混じって、なにやら「小粒な大殿」が一人、混じっていますね・・・w







☆『戦国ixa』より



☝・・・それが新大殿・伊東義祐さんだ。(イラストは従来のレアリティ・上)


えぇ・・・なんてゆうか、大殿として新たにリリースされるんだったら、もっとマシな大名家が他にもあるでしょw とか思っちゃいますよねえw (個人の感想デス!)


あなたがもし、コーエー社の『信長の野望』シリーズをプレイした経験があるのなら、伊東家についてなおさらそう思うだろう。 大殿本人がとりわけて個性的な人物というわけでもなく、かといって家臣団もあまりパッとしない、「島津家にウマウマされる大名」といったイメージしかないんじゃないかな。 (これも個人の感想デス!w)







☆『戦国ixa』より


☝・・・伊東さんを新天にするくらいなら、同じ九州という地域では、甲斐宗運、あるいは鍋島直茂さんの方がいいと思うけど・・・。







☆『千万の覇者』より


☝・・・蛇足ですが、『千万の覇者』では、龍造寺家が没落したのちの、お家を乗っ取った鍋島さんが「覇」としてリリースされていたりする。 イラストはおなじみの直良さんだ。


このカード、かっこいいと思うけどなぁー。 コレのアレンジでええやん!w







そんなことを言ったところで、




☝・・・ま、今度の新天の伊東さんは、つまりのところは「ネタ大殿」的な立ち位置になるのかな。 過去にあった、天・小早川さんや大内さん、あるいは蒲生さんといったようなキャラで。







そんなこんなで、近日公開されるという特設ページのアップを待つとしようかな。 楽しみですねー!
(^ω^)


(つづく)





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2018年7月9日月曜日

【戦国ixa】イベント「夏がきた!戦国の海開き!」はじまる!(67+68鯖)

ixaコラム:経験0からのIXA!




関連する前回
http://exp0stargalaxy.blogspot.com/2018/06/ixa676820186.html
第2回天下統一戦、開催される!


(・ω・)(・ω・)(・ω・)




☝・・・いやいやー! イベント「夏がきた!戦国の海開き!」が開催されましたね。 今回はこの話を・・・。









☝・・・今回のイベントのノルマ表がこちら。 戦功に応じて、期間限定カード「茶々【童】」などがもらえるんですね。
















☝・・・わたしも、今のところ戦功10000まではクリアー。 でも、ノルマ最終項目の「戦功30000を稼ぐ」って、けっこう大変じゃありません? てゆうか、そのイベントのとき、プレイヤーが攻守どちら側の勢力に振り分けられたかどうかで、その難易度は大きく変わってくるように感じてしまいます。 @@;


と、いうのは、『戦国ixa』の合戦では「攻撃国」と「防衛国」に分かれますから、「攻撃国」の方が圧倒的にアドバンテージがあるんじゃないのかなー、と。


事実、「盟主城」や「補佐城」は戦功がべらぼうに高く設定されていますからね。 加えて、攻撃国側は「村焼き」などといった戦い方でお手軽に戦功を稼ぐことが可能です。


それに対して、「防衛国」は終始チマチマとした戦いを強いられます。 なんせ、まともな戦功を稼げる目標は出城くらいしかありませんから・・・。 ま、工夫とやる気によっては防衛でポイントを稼ぐことも可能だとも言えますが、とはいえ、どちらかといえば「攻撃国有利」なのは間違いないでしょう。


運営さんにおきましては、イベントクエストの難易度設定で、もっと公平・中立感が出るようにしてほしかったかなー。 (個人の感想デス!)







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


さてさて、




☝・・・先ほどわたしが不満たらたらだったのは、「防衛国側」だったからにほかありませんw


中小同盟ってねぇ・・・狙われるのよw


しかも、今回はイベントノルマがらみということで、攻撃側は普段は行わない、多国籍軍? あるいは多同盟連合軍ともいうべき組織を結成、一斉攻撃をしてきました。


わー! わたしっとこは、上位同盟じゃないんだからー! ヤメテー! w






一撃目!

☝・・・アララ @@; ソロ攻撃なのかなw






2撃目!

☝・・・こちらも少数の合流。 防衛側としては、ありがたい^^






3撃目!

☝・・・こちらは5部隊合流かな。 防衛側はまだ余裕あるw






4撃目!

☝・・・ぐわわー! 強烈ー。 少数者による同盟のようですが、一番効きましたw


勝利判定にもかかわらず、私たちの方が3倍弱ほど兵損多いって・・・いったいどういった計算によってこんなコトになっているのかなぁ。 いまだに分からん!w






5撃目!

☝・・・なんとかまだ勝利判定ー。






6撃目!

☝・・・ぬわー! ついに、6撃目にてナイアガラの大瀑布、ガラガラガラ。 味方の武将は一斉にHPが尽きましたw  そして次の一撃にて我らが同盟城、陥落なりー。


と、いうことで、今回はイベントクエストがらみだったということで、防衛国側のわたしたちは、普段あまりお目にかからない「多同盟連合軍」的な一斉攻撃を受けたのでした。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


さてさて、




☝・・・さてさて、今回のイベントクエストの報酬です。 微課金者・無課金者が貰ってうれしいのは「小姓の応援」ですが、使い道に困るのが「茶々【童】期間限定」だ。


この特殊カードが配布されたということは、刷新が近いという事で、「この報酬を活用して、来期になったら極限突破カードを破棄して、50万銅銭をもらってくださいねー!」 という運営さんからのメッセージなのかな。


とはいえ、「極限突破」のキーアイテムを貰ったからといって、一般人はそう簡単に極限突破を行えるものではありません・・・。 (-_-)


ま、これは中程度以上の課金者向けなのかな。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


そんなこんなで・・・




☝・・・ふー。 ようやく一軍の軍師が☆4になったのデス!
(*´ω`)


そんなこんなで、極限突破のカギとなるカード配布を横目に、わたしは「小姓の応援」を使って主力カードのランクアップを何件か実行したのでした。


二日目の終戦までには、イベントクエストの最終ノルマ・戦功3万ポイントを達成したいなあ!



(つづく)



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2018年7月1日日曜日

【日本史】キャラ絵小話! 有馬晴信さん編(6)

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関連する前回
http://exp0stargalaxy.blogspot.com/2018/05/blog-post_29.html
キャラ絵小話!有馬晴信さん編(5)

http://exp0stargalaxy.blogspot.com/2018/03/ixa57-64_19.html
第1回はこちら


(・ω・)(・ω・)(・ω・)


ときに慶長13年、晩秋ーーー 西海の沖合いでは大小100余りの和船が船団を組み、長崎に向かって航海を続けていた。 その船団を率いるのは有馬家の当主・晴信だ。 彼には「カピタン・モール(官職名。マカオ総督のこと)を処断せよ」という大御所・徳川家康の厳命が言い渡されている。







☆『戦国姫譚MURAMASA』より、姫化した有馬晴信


有馬晴信
「カピタンめ! 首を洗って待っていろ!」

岡本
「・・・まだ戦いが起こると決まった訳ではありますまい。w とはいえ、あの司令官はいささか好戦的。 戦支度で臨むのは正解でしょう」 駿府から連絡役として送られてきた岡本大八が感想を述べる。

有馬家の重臣
「これだけの戦船が揃うのは最近では稀なこと。 必ずや南蛮人どもは武威に屈し、大人しく殿の命に従うかと!」

晴信
「うむ。 それゆえの、今回の大人数での船団編成だ。 有無を言わさず取り囲み、威圧のもと捕縛してくれようぞ!」


様々な困難を克服して船団を準備・編成した有馬晴信の心は高ぶり、まさに戦場に赴くときのそれであった。


船の見張り役
「お殿様ー! 長崎の入り口はもうすぐですけん」 ・・・あと1・2刻足らずで有馬船団はポルトガル船を包囲する。 そのような状況であった。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


☆『グーグルマップ』より、現在の長崎港周辺


☝・・・長崎港ーーー。 長崎とはその名の通り、湾の両側に小高い丘が並んで連なり、〝長い岬”ともいうべき独特の地形を成している。 地名というのはなかなか、その地形の特徴を素直に言い表しているものだ。


長崎港は、小高い岬に覆われた地形のため、港から外海の様子を直接うかがうことはできない。 ・・・このことは、これから港を襲撃するものにとっては相手に気取られる恐れがなく、都合がいいと言えた。


有馬晴信が船上から陸方向を眺めてみれば、異変を知らせる狼煙もなく、まさに予定通りの異常なし。


「このまま湾内に船を進めるぞ! まずは小舟が先発せよ。 大船はその後に。 岩礁に注意だ」 晴信は長崎湾の入口で下知を飛ばしていた。 下知は太鼓といった鳴り物で旗艦から各船へと伝えられる。 船団がまさに湾内に入ろうとしていた・・・そのとき。


長崎の湾内から一隻の船・・・和船があらわれ、旗を大げさに振りながら、こちらに向かって何かを訴えてきている。 火急の用でもあるのだろうか? ・・・目を凝らしてその旗印を確認してみれば、それは長崎奉行・長谷川左兵衛の船であった。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


☆『戦国ixa』より


☝・・・長谷川左兵衛の船は有馬晴信の座乗する旗艦に接近し、ゴツンとそれなりの衝撃で接触したのち、互いの船は停止した。


晴信
「長谷川殿か! いったい何事です?」

長谷川
「何事とは、こっちのセリフですぞ! 有馬殿、南蛮船に攻め込むなら何故ワシに相談をしてくれないっ。 長崎のことはすべて、この長崎奉行の長谷川が仕切るところとなっている。 そのワシを抜きにして、勝手な振る舞いは許しませんぞ!」

晴信
「・・・何も合戦と決まった訳ではないぞ。 カピタンを捕縛するには、こういった船団を用意しないと逃がしかねない。 失態しないための、万全の準備である!」

長谷川
「そんなことはどうでもいい! このままあの船に寄せてみよ、あっという間にドンパチの大騒乱になるわ!」


・・・長谷川は船から姿を現すなり、大声で自らの主張をまくし立てはじめた。 彼はいったいなにゆえに、ここまで怒り心頭に達しているのだろうか? 自らのメンツが潰されたと感じているのだろうか。 あるいは、本当に真面目に長崎の町が戦災を被ることを懸念しているのか。 とはいえ、これから一戦も辞さない心持ちの武士たちに、長谷川の言葉はあまりにも癇に障った。







☆『戦国ixa』より


晴信
「異なことを・・・ 武力衝突を恐れていては、この仕事はとてもできやしないぞ! そもそも、カピタンへの報復は、この有馬晴信が大御所様から直々にご下命を賜ったものだ!」

長谷川
「そんなことを言うならば、この長谷川も大御所様の信認を得て、直々に長崎奉行の職に任じられておる! 長谷川家は大御所様に側室を出す家柄ぞ!」

晴信
「くッ・・・!」


ここで「側室を出した家柄」と出てきたが、これを現代人の感覚で馬鹿にしていはいけない。 この時代は家康の裁量によって物事が決まることが多く、その家康に口を利ける数少ない人物が側室・お夏の方であったというわけだ。 事実、長谷川という男はそれまでろくな武功が無かったにもかかわらず、長崎奉行という要職に抜擢されている。


有馬晴信という男は、どうも上位の権威・権力というものにめっぽう弱い。 よせばいいのに、晴信はここで一歩引いてしまう。 岡本大八や有馬家重臣の仲裁も入ったことで、話し合いは仕切り直しとなった。







☆『のぶニャがの野望』より


晴信
「長谷川殿はいったい、このわたしにどうしろと言うのです?」

長谷川
「ようやく話を聞く気になったか・・・(息を整えている) ワシらの調査では、かの南蛮船には好戦的な指揮官のもと、銃砲の扱いにも長けた船乗り200あまりが詰めている様子。 まともに取り囲めば、あのバケモノ船とドンパチなるのは目に見みえているわ。 貴殿はちと真っ向正直・・・いや、馬鹿正直すぎる」 

晴信
「・・・」

長谷川
「そこでだ、この長谷川に策がある! ・・・フフフ、いかなバケモノ船とて、船を操る船乗りが船に居なければ、ただの浮かぶ箱だ。 有馬殿には、まあ、1~2日ほど港の外・・・福田あたりで待機してもらおうか」

晴信
「・・・」







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


「フフ・・・、船乗りの好物といえば、昔からコレと相場は決まっておる!」 そうドヤ顔で言い放った長谷川の顔は、下卑た笑みに満ちていた。







☆『戦国ixa』より


☝・・・長谷川の〝策”とは、酒と女性を利用することだった。 それらを使って、ポルトガル船から船員を誘引しようという作戦だ。 司令官をおびき出すのが無理であるなら、代わりに船員を誘引して船を弱体化すればいいーーー 長谷川という人物は、策謀に長けた男だといえた。







☆「婦女遊楽図屏風」より


☝・・・長谷川が先ほどの発想を得たのは、以下の状況があったからだ。


長崎は天正年間にイエズス会によって町と港が開かれて以来、町の一角には歓楽街ができていた。 そして、そこでは大勢の女性たちが仕事をしていたのだ。


南蛮人商人や船員はカネを持っており、また彼らは総じて酒と女性に目が無かった。 当時の南蛮人商人は港ごとに「なじみの女性」がいたと言われているし、また、給金で雇われた一般船員もそれに負けじと、しばしば船の積み荷を盗んで得た金で歓楽街へと繰り出していた。

 
長崎の町は日本イエズス会の本拠地であり、キリスト教史にその名を残した宣教師もあまた在住した宗教都市として有名であるが、その半面、カトリックの戒律に反した悪徳がはびこる町でもあったのだ。







長崎はまた、天領の地である。 当時、この土地一番の実力者は長崎奉行の長谷川であった。 歓楽街の女性を集合させて特別な任務に就かせることなど、彼の権力の前では朝飯前だったようだ。 正確に言えば、歓楽街の女性たちを管理する仕事・・・すなわち住民を管理するという仕事は、本来なら「長崎代官」の管轄だが、長谷川は大御所・家康から厚く信任されていることを巧みに振りかざして、その役職者はすでに彼の手下として掌握済みである。


長崎奉行・長谷川左兵衛藤広はまさしく、江戸から遠く離れた天領の地で、並ぶ者のいないローカルボスであった。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


やがて、長谷川によって仕組まれた〝謀宴”が催されることとなる。







☆『戦国ixa』より


「マードレ・デ・デウス号」のカピタン、アンドレ・ペッソアは厳格な司令官ぶりで一般船員たちから畏れ敬われていた。 とくに、ペッソアは「紛争・騒擾の恐れあり」という情報を入手しており、今回の航海では特別に一般船員に対して「外出禁止令」を敷き、彼らを厳しく管理下に置いていた。


しかし、当然ながらこの措置は南蛮船員たちの反感を買い、また反発を招くことになる。







☆「南蛮屏風」より


☝・・・ここで少し脱線ですが、関連として、当時のマカオ・ポルトガル商船の航海スケジュールを述べていこう。


マカオのポルトガル商船は初夏の頃に来日し、それから滞在を続け、冬の訪れ以降に帰ってゆくといった航海が一般的であったようだ。 これは東南アジアの季節風・モンスーンを使うということと、日本の台風シーズンを避けるといったことが関係している。 そしてこれは彼ら船乗りの長年の経験の蓄積によって成立した年間スケジュールだった。


そんな航海の年間スケジュールにおいて、一般船員には日本に来航してから出港するまでのあいだ、「長い自由時間」が与えられる。 そのとき、多くの船員はその自由時間を使って経済活動・・・すなわち「個人交易」にいそしむのだ。 これはどういうことかというと、日本人キャビンアテンダントが仕事上立ち寄った外国でブランド品を買い、帰国すると転売するといった行為とそれは似ている。


このようなことが船員の仕事のうまみであったが、本ストーリーでは司令官がそれを厳しく禁止していたため、一般船員たちの不満は非常に大きかった。 そのうえ、彼らはろくな娯楽のない、男ばかりの船で長期間〝缶詰”にされ、そのフラストレーションはもはや爆発寸前の状態であったのだ。


そんな折り、長谷川が甘い誘いの手を秘かに差し伸べたため、彼らはホイホイと引っかかったという訳だ。


「赤信号、みんなで渡れば怖くない」 と今日の格言?にあるように、この時のポルトガル船員たちの気持ちもおおむねそんな感じだったのだろう。 とうぜん彼らはカピタンに無断で、集団で船を抜け出すと、その晩は大いに憂さを晴らしたのである。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


☆『千と千尋の神隠し』より



「フフ・・・奴らめ、今頃はドンチャン騒ぎをしている頃かな?」


その夜、奉行所の政務室に詰めていた長谷川は、時が経つのを腕組みしながら待っていた。 やがて夜が深く更けたそのころ、彼はおもむろに命令を下す。 


「南蛮船員どもが居る遊郭を閉門にせよ! 町の出入り口の木戸も封鎖するのだ。 そして住民どもはしばらくの間、船に乗ることと、町から外に出ることは禁令といたす!」


長谷川による〝詭謀の宴”はこうして成功し、南蛮船からかなりの数の船員が離間されたのだった。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


一方こちらは、長崎湾からやや離れた福田浦ーーー


☆『戦国ixa』より


有馬晴信の付き人
「お殿様ー! 長谷川様からの早船がやって参りましたけん、ご出陣をば!」

晴信
「・・・あいわかった。 とはいえ、今は真夜中。 兵どもには夜明けまで休むように伝えてくれ。 事故があってはならぬからな」 ・・・そう下知を出す晴信の口調に元気はあまり感じられない。


それもこれも、あの長谷川という男が・・・ろくな水軍も持たず、船戦はおろか普通の合戦で武功を挙げたことも無い、ただ妹が家康の側室に入っただけという男・・・が しゃしゃり出て、我らの戦いに偉そうにあれこれとケチをつけていった。 そのことについて、晴信は言いようのない不満を感じるのだ。


晴信のモヤモヤは収まらない。 ・・・長谷川がやったことは、確かに相手を弱体化させる妙策だといえるだろう。 しかし、どう考えてもアレは武士らしくない。 武人というよりも、人の道から外れていると言えるだろう。 とはいえ、そんな男が自分よりも高い地位に就いていることもまた事実だ。


「徳川の世を生きるということも、難儀なものだな・・・」


その夜、煩悶は晴信を眠らせることがなかった。 そしてこの時に感じた様々なことは、これからの晴信の動向・方針に重要な影響を及ぼすこととなる・・・。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


と!いうことで、今回はこのあたりでお開き。 次回はいよいよ・・・、おたのしみに。


(つづく)


※この文章はブログ主の見解です。




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